インカのめざめ
営農の方から 「ジャガイモが大きくなりすぎてマルチを押し上げているから切らんと。」と連絡をいただきました。
盛り上がっているのがわかりますか?
このマルチを切ると、確かにジャガイモの芽が大きくなっていました。
窮屈なところから抜け出せて、ジャガイモが本当に嬉しそうに見えます。
このジャガイモ、実は「インカのめざめ」という品種です。
ジャガイモの産地、北海道でも、なかなかお目にかかれない、貴重種なんです。
アンデスで、晴れのお祭りにしか食べられなかった高級ジャガイモ「ソラナムフレファ」
種を日本向けに改良したじゃがいもです。 栗かさつまいものような風味と、じゃがいも
とは思えない鮮やかな黄色が特徴的です。
ジャガイモの糖度は一般的に5度程度なのに対して、インカのめざめは6~8度と糖度が
高く、甘みと濃厚な味わいが特徴で、ねっとりした口当たりとさつまいものような食感
があります。
変わった野菜をお届けしようと思っておりますので、この品種を選びました。
収穫が楽しみです。
今年は北海道が不作でジャガイモが高騰しています。
人間の力ではどうしようもない事が農業ではおこります。
弊社のファームも無農薬のため、今は虫との戦いですが、加古川市志方町は東西北をぐ
るりと山に囲まれているため、台風や強風の影響は少ないほうだと思います。
山の神様に祈りながら大切に育てていかなければなりません。
高御位山の麓にある高御位神宮です。
他にも沢山の神社があり、一つ一つお参りさせていただこうと思っています。
雨が、霜が、風が、雪が、日照りが、こんなに私達の生活に影響を及ぼしていること
も、農業を始めるまでは気付きませんでした。
農家さんは自然には勝てないことをよくご存じで、人生を達観されていらっしゃるよう
な余裕を感じます。
やはり、私達人間は大自然の恵みに生かされて生きているのですね。
今年は様々な種類の野菜を育てて、いずれ加古川市の名産品を「作る」という目標を立てています。
貴重種「インカのめざめ」がそうなのかもしれませんね。
ふるさと はりま 応援ファンドにて投資くださった方々へのメッセージより引用
以前からから動いていた、農地の確保がお陰様で決まりました。
弊社が管理させていただく農地は加古川市志方町にあります。
事務所のほんのすぐ近くです。
今は小さなミカンの木が生えていますが、この土地にビニールハウスを建てて通年野菜
が出荷出来るよう準備を整えていきます。
この農地の確保には大きな意義があります。
農業法人を立ち上げる為にクリアしなければならない課題だからです。
土地の所有者の方に志をご理解いただけている事が本当に有り難い後ろ盾となります。
また土地の管理が大変だったとの事で、ささやかながら地元地域へのご恩返しにもなるのではないか、と思っています。
まだ、農業委員会の許可をいただかなければなりませんし、土地の整備もひかえており
ますが、正式にお預かり出来る土地を確保するのに苦戦しておりましたので、大きな前
進となりました。
また、地元の食材を使った玄米グラノーラの開発のほうも、メーカーや食品検査会社との打ち合わせが進み、発売に向けて着実に進んでおります。
今後も皆様のご期待に添えるよう、一歩一歩進んで参りますので引き続きご支援賜りますようよろしくお願い申し上げます。
女性が働くこと
私は女性として働くとき、それが喜びに満ちあふれたものでありたい思っています。
面白おかしくという意味ではもちろんありません。
誰かのお役に立てているという喜び。
責任を果たすという喜び。
人を育てるという喜び。
周りを温かくする、明るさをもって仕事に勤しみたいと思っています。
また母親の仕事に対する姿勢は、必ず子供達に影響を与えるので大切です。
働くことを喜びとする社会人に育って欲しいと願っています。
ささやかな仕事ではあっても使命感をもって日々努めたいですし、
近い将来、同じ思いで農業を軸に共に働く同士を募りたいと思っています。
人との出逢い
雨が降っているので今日の畑作業はお休みです。
今から20代の時からお世話になっている方にお会いします。
その方は現在60代ですが、今なお重要なお仕事を幾つも依頼され、引き受けていらっしゃいますので、重責を担いお忙しい日々を過ごされています。
不思議な方で、別段ご自身が出世を望まれている訳でもないのに、気がつくと周りの方々から押し上げられ、いつも「お偉い方」になっていらっしゃいます 笑
人にはそれぞれ備わったものがあるとは常日頃思っていますが、その方の気品、心の温かさ、責任感の強さ、礼儀、約束を必ず守られる姿勢・・・今日も若造の私に「時間5分遅れます。」と連絡が入りました・・・こういった事がすべて、この方の信用に繋がっているのだと思います。
とても真似の出来るものではありませんが、過ぎゆく人生の中でいつも尊敬し、私の目標とさせていただいています。
60歳を超えても社会から必要とされ、信頼をされて迎え入れられているのを見ると私もこうありたいと願わずにはいられません。
昨日畑の視察に来てくださった加古川市の方も、裏表のない、真っ直ぐな方で今からお会いするO氏と重なります。
加古川市が良くなるよう、一生懸命日々お仕事をされていらっしゃるのがお話をしているとひしひしと伝わってきます。
こんな方々と共に世の中が少しでも良くなっていく活動の一端が担えたら、どんなに素敵な人生になるでしょう。
そうなれる自分自身を作り上げていきたいと願います。
夢をもつ、語り続ける、常に行動に移す
私のささやかな人生の中で得た成功の秘訣は
夢を持ち、それを語り続け、必要と思われる事をどんどん行動していくことです。
我ながら何を馬鹿なことを・・・とふと思う事もあります。
ちっとも成果が見えないように思われることもあります。
でも、ふと振り返った時、必ず一歩一歩前に進めていることに気付くのです。
そして昔と違うのは、自分は次世代に今やっていることを繋いでいく繋ぎ目である、という自覚を持っているということです。
私が、私が、という自分はもういません。
大切なのは「何を残していくか」です。
今まで時代を築き上げてきてくださった方々に感謝をし、学び、引継ぎ、次の時代を頑張る若者達に繋いでいきたい。
かかの祈りです。
桜祭り
今日は日曜日です。
あちらでもこちらでも桜が満開です。美しい景色に心が躍りますね。
今日は明石のとあるお寺でも桜祭りがあり、私もお仕事を休んで野点のお手伝いをさせていただきました。
桜の木の下で黄色い風車がカラカラと回り、とっても綺麗です。
沢山の方々がお手伝いをされていてお話に花が咲きます。
3年程前までは、目標に向かってまっしぐら・・・これが人生にとって一番大切な事だと
思って生きてきましたが、最近はそうではないもう一人の自分がいます。
ささやかな私の人生が、少しでも周りの方々のお役に立ちますように。
たとえ僅かでも、世の中のお役に立てる自分を作り上げていけますように。
仕事のあり方も少しずつ変化し、自分は子供達に何を残していけるのかを真剣に考えるようになりました。
歳を重ねたせいでしょうか(笑)
「儲からない。斜陽産業だ。」こう言われる農業に挑戦しようと思ったのは、今から考えるとこんな事を漠然と願うようになったからだと思います。
皆で協力してお祭りを催す。楽しめるようになった自分が有り難いです。
何故なら「農業」は人が協力しあってこそ成り立つ産業なので、こういう事を楽しめる心のゆとりと言いますか・・・とても大切な事だと思うのです。
恥ずかしながら、それまでの私は本当に自分中心の生活でした。
今年は子供が受験です。
子供なりにいろいろな事が起ってきますが、すべてを糧にし、勉強だけ頑張るのではなく、何事もお友達と協力しあい、様々な事を乗り越えて、
社会に出たときにはしっかりと世の中のお役に立てる人になれますように。
母の祈りです。